2026-02

邦画

映画『ほどなく、お別れです』──“ほどなく” に込められた三つの意味

葬儀の場で、静かに、何度も繰り返される一言がある。「ほどなく、お別れです」一見するとそれは、“もうすぐお別れの時間です”という、進行上の合図に過ぎない。だがこの言葉は、物語が進むにつれて、少しずつ意味を変えていく。『ほどなく、お別れです』と...
邦画

目黒蓮、静寂に宿る「熱」の正体――『ザ・ロイヤルファミリー』『わた婚』で見せた、唯一無二の表現力

2月6日、目黒蓮主演映画『ほどなくお別れです』が公開される。予告編で印象的なのは、整った輪郭の奥に確かな逞しさを感じさせるその表情に、一筋の涙を浮かべる姿だ。感情を大きく露わにするのではなく、抑えたまま滲ませるようなその佇まいに、物語の余韻...
韓国ドラマ

訳さなかった言葉、訳した本音。――『恋の通訳、できますか?』が描く“愛の守り方”

静かな余韻を残すロマンスが、ひとつ誕生した。韓国ドラマ『恋の通訳、できますか?』は、「通訳」という役割を物語の中心に据えることで、言葉が“足りない”状況そのものを恋の駆動力に変えていく作品だ。さらに本作は〈ドラミ〉という存在を通して、「感情...
邦画

涼は、亜子が気づいていることに気づいていたのか――映画『楓』が描く愛のかたち

亜子が入院する病院で、涼はふと、自分が“恵のふり”をしていないことに気づく。慌てて眼鏡をかけ、髪の分け目を整える。その仕草は、正体がばれることを恐れた反応というよりも、自分はまだ、恵でいなければならないと、自分に言い聞かせる仕草のようにも見...