映画

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映画『10DANCE』考察「つまんねぇ」――この一言に、鈴木信也は何を拒んだのか|逃げ道を塞いだ夜

杉木信也が過去を語り、自分を「死神だ」と定義した夜。鈴木信也は静かにつぶやく。「つまんねぇ」 それは、感情の行き場を失った末にこぼれ落ちた一言だった。なぜ、あの瞬間、鈴木は「つまんねぇ」と口にしたのか。その言葉は、何を拒み、何を要求していた...
邦画

「近くにいるのに遠いな」──杉木信也がラストで辿り着いた場所 | 映画『10DANCE』考察

「近くにいるのに遠いな」アジアカップの会場で、杉木信也が静かに口にしたこの言葉。半年という時間は、二人の関係をどう変えたのか。そして杉木は、その“遠さ”を前にして、何を選ぼうとしていたのか。本稿では、「近くにいるのに遠い」という言葉に込めら...
邦画

映画『10DANCE』考察「交われない」――この言葉に、杉木信也は何を隠したのか|壊れないために引いた境界線

映画『10DANCE』考察。「交われない」と杉木信也が告げた理由とは何だったのか。リアナの言葉、世界大会、スペシャルオナーダンスを軸に、その一言に隠された感情と必然を読み解く。
邦画

「恋する2人に恋をした私たち」 ──『LOVE SONG』という感情の記憶

映画『LOVE SONG』を観終えると、キャッチコピーに掲げられた「恋する2人に恋をする」という言葉が、静かに腑に落ちる。物語を理解しただけでなく、説明しきれない感情が胸に残る。そして同時に思い出されるのは、あのとき交わされた視線や、耳に残...
邦画

皆実広見の“First Love”は、恋ではなく世界だった|映画『ラストマン FIRST LOVE』ネタバレレビュー

全盲のFBI捜査官・皆実広見にとって「First Love」とは何だったのか。映画『ラストマン FIRST LOVE』を、過去と現在の物語をたどりながら、“人を信じる最初の基準”という視点で読み解く。
邦画

福山雅治「エゴサしても“ラストマン”ばかり」映画『ラストマン』25年12月29日公開御礼舞台あいさつ

映画『ラストマン』の舞台あいさつに福山雅治、大泉洋、永瀬廉らが登壇。うちわエピソードや北海道撮影の思い出、質問コーナーでの軽妙な掛け合いを詳しくレポート。
韓国映画

映画『大洪水』は何が新しいのか|ディザスターの皮をかぶったSFと母性の物語

映画『大洪水』は、タイトルどおりのディザスタームービーだと思って観始めると、確実に戸惑う作品だ。都市をのみ込む洪水、次々と迫る危機、圧倒的な映像スケール──序盤は王道の災害映画として進んでいく。しかし物語が進むにつれ、焦点は「生き延びるかど...
邦画

多摩恵はなぜ戦い続けたのか──『ナイトフラワー』が描く“生の実感”と居場所

危険な夜の世界で「守る」ことを選んだ多摩恵。その選択は破滅か、それとも救済か。生きる理由と居場所をめぐる物語を読み解く。映画『ナイトフラワー』考察
邦画

『10DANCE』は、言葉より先に踊り出す──竹内涼真と町田啓太が魅せる、異なる身体が組む瞬間

『10DANCE』で描かれるダンスは、振付を見せるためのものではない。相手の呼吸を読み、距離を測り、身体そのもので語り合うような踊りだ。竹内涼真と町田啓太。同じダンスに向き合いながら、まったく異なる身体を持つ2人が組むことで、この作品は、言...
邦画

海が見た「紫の海」は何を意味していたのか──『ナイトフラワー』が描く赤と青の世界

服や小物などに繰り返し現れる色彩。『ナイトフラワー』を観ていると、なぜか赤と青が強く記憶に残る。そしてふいに語られる、「紫だった」という、海の記憶の中の海。それはただの印象的な色だったのか。それとも、この物語が静かに差し出した“違和感”だっ...