- 2025年12月29日
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映画『大洪水』は何が新しいのか|ディザスターの皮をかぶったSFと母性の物語
映画『大洪水』は、タイトルどおりのディザスタームービーだと思って観始めると、確実に戸惑う作品だ。都市をのみ込む洪水、次々と迫る危機、圧倒的な映像スケール──序盤は王道の災害映画として進んでいく。しかし物語が進むにつれ、焦点は「生き延びるかどうか」から […]
映画『大洪水』は、タイトルどおりのディザスタームービーだと思って観始めると、確実に戸惑う作品だ。都市をのみ込む洪水、次々と迫る危機、圧倒的な映像スケール──序盤は王道の災害映画として進んでいく。しかし物語が進むにつれ、焦点は「生き延びるかどうか」から […]
『Dating Game』第3話で描かれた、ヒルとジュンジの初めてのデート。名所を巡る穏やかな時間の中で、ジュンジは終始落ち着いているように見える。けれど、物語の終盤、バッティングゲームでふと向けられた“意味深な見視線”が、観る者の心に引っかかる。あ […]
岩本照が演じる「守る男」には、不思議な安心感がある。派手な言動で周囲を引っ張るわけではない。だが、状況を見極め、判断し、必要な一歩を迷わず選ぶ。その積み重ねが、気づけば「この人がいるなら大丈夫だ」という感覚につながっていく。なぜ岩本照が演じる守る男は […]
映画『ナイトフラワー』は、危険だとわかっていながら、それでも進み続けるしかなかった人間の姿を、静かに見つめ続ける作品だ。格闘技と夜の世界で生き延びてきた多摩恵は、夏希とその子どもたちと出会い、初めて自分の外側に「守りたいもの」を持つ。だがそれは、生き […]
『10DANCE』で描かれるダンスは、振付を見せるためのものではない。相手の呼吸を読み、距離を測り、身体そのもので語り合うような踊りだ。竹内涼真と町田啓太。同じダンスに向き合いながら、まったく異なる身体を持つ2人が組むことで、この作品は、言葉より先に […]
服や小物などに繰り返し現れる色彩。『ナイトフラワー』を観ていると、なぜか赤と青が強く記憶に残る。そしてふいに語られる、「紫だった」という、海の記憶の中の海。それはただの印象的な色だったのか。それとも、この物語が静かに差し出した“違和感”だったのか。本 […]
物語の中で、ソウタの母が語る言葉は多くない。けれどその存在は、カイの人生を静かに反転させてしまう力を持っていた。丁寧で穏やかな言葉は、カイに彼の居場所静かに突きつける。本記事では、高校から大学まで、学生時代のカイに焦点を当て、短い言葉が彼の感情をどう […]
ラブコメの神と呼ばれてきたパク・ソジュンが、本作では笑顔を封印している。抑えた声、間を置いた視線、言葉を選ぶ沈黙。『明日はきっと』は、そんな細やかな表現から始まるラブストーリーだ。物語は現在のキョンドとジウの姿を軸に、過去へと静かにさかのぼっていく。 […]
『ナイトフラワー』終盤、多摩恵の試合が終わったあとに訪れる、ほんの一瞬の沈黙。夏希が多摩恵に駆け寄ったその光景を見つめる池田海(佐久間大介)の目から、確かに“何か”が消えるように見える瞬間がある。それは失恋なのか、それとも怒りなのか。あるいは、もっと […]
人は、いつ自分の人生を肯定できるのだろうか。 夢を叶えたときだろうか。社会的に認められたときだろうか。あるいは、自分が望んだ姿になれたときだろうか。 映画『ミッドナイトスワン』が描くのは、そうした分かりやすい“成功”や“完成”ではない。 この物語の中 […]